2016年1月13日水曜日

Federation of the Asian and Oceanian Physiological Societies (FAOPS) に参加しました。



 私はFederation of the Asian and Oceanian Physiological Societies (FAOPS) が4年に一度開催している国際学会に参加しました。アジア・オセアニア地域の生理学研究者が集まり、ノーベル賞受賞者による講演や各専門分野についての口頭発表やポスター発表が行われました。また、日本は次回のFAOPS開催国となっており、学会期間中に行なわれた「Japan night」という日本文化や日本生理学会について紹介するイベントにも参加しました。
 私は、3年生の頃から参加させていただいていた研究テーマで" Human cardiac progenitor cells expressing prion protein and cardiac troponin T in the normal and infarcted heart "という演題で、ポスター発表を行いました。ヒトの心筋組織内に存在するACMsという心筋細胞とは異なる性質を持つ細胞について、研究した成果を発表しました。
 今回の学会発表は、私にとって2度目のポスター発表でした。前回は国内の学会だったため、英語のポスターを日本語で説明しましたが、今回初めて英語で原稿を用意し、英語で説明するというステップを経験しました。今までも研究する上で論文を参照するときなどに英語スキルの必要性は感じていましたが、研究成果発表のツールとしても英語でコミュニケーションがとれることの重要性を感じました。質問に対してうまく答えられず自分の勉強不足を感じる場面も多かったですが、今回の学会発表は研究者としての新しい経験を積むことができ、非常に良い機会となりました。生理学教室の理解ある先生方のもとで実習や国家試験の勉強と並行して研究を続けることができ、学生のうちに国際学会で発表するという機会に恵まれたことに感謝したいと思います。

                           野土 希実【第6学年】