第9回研究医養成コースセミナー開催のお知らせ
第9回研究医養成コースセミナーを下記のとおり開催いたします。
多数ご参加いただきますようお願い申し上げます。
記
日 時:2月13日(金)12:05~12:55
場 所:小教室(一般教養棟1階)
演 題:新しいエピジェネティック制御としての染色体高次構造変化
演 者:生化学・分子生物学講座 分子生理化学部門 教授 縣 保年先生
内 容:私達は、免疫細胞の分化がエピジェネティクスによってどのように制御
されるのか興味を持ち、抗原受容体遺伝子の組換えをモデルとして研究を行って
います。これまでに、転写の活性化に関与するヒストンのアセチル化によって、
クロマチンがオープンになることや、機能的な組換えが片方の染色体に限ってお
きる対立遺伝子排除と呼ばれる現象において、E2Aという転写因子が鍵となるこ
となどを明らかにして来ました。さらに、E2Aが染色体の高次構造を変化させる
ことによっても組換えを誘導することを見出したことから、新しいエピジェネテ
ィック制御として染色体の高次構造変化についてもお話をさせていただきたいと
思います。