第3回4大学コンソーシアムリトリートが、2013年11月30-12月1日、六甲アイランドのホテルプラザ神戸で行なわれました。4大学の学生が実行委員を務め、学生 約40名(本学8名)教員16名(本学7名)が参加しました。学生のポスター発表が21題、口演が7題あり、本学からは河野君がシミュレーションの発表を行いました。初日の講演は東京大学の上田泰己教授の体内時計、体内カレンダーの話は、時間を物質としてとらえるという興味深いものでした。2日目の大阪大学の仲野徹教授の講演では、ご自身の研究者としての生い立ちから始まり、MD研究者コース批判、あるいは挑発ともいうべき貴重な話を聞くことができました。曰く、コースで少しやったくらいでは研究はわからない。研究のほとんどはうまく行かない。コースは成功体験を押し付けようとしているのではないか、研究をすることで何かから逃げていないか、学生時代にしておかなければならない読書や恋愛の経験等をさしおいて研究でいいのか等々。学生同士の討論会は、小グループに別れ、教員も参加して、1日目はグループの構成を変えながら行うワールドカフェ方式、2日目はワークショップ形式で2回行なわれました。カフェでの夜の交流会も、学生が他学の学生や教員と直接話す中で、いろいろな出会いの機会になっただけでなく、本学の学生と教員の間でも普段より突っ込んだ話をする機会になりました。
2013年12月3日火曜日
2013年11月29日金曜日
第4回研究医養成コースセミナーを開催しました。
11月20日(水)小教室において、第4回研究医養成コースセミナーを開催しました。
当初の予定通り、 米国Vanderbilt大学からPeng先生をお迎えして、初めて外国人による英語のプレゼンテーションの形で行なわれました。
登録コース学生5名を含む計18名の参加者は熱心に聴講し、講義終了後には英語での質疑応答が交わされました。
当初の予定通り、 米国Vanderbilt大学からPeng先生をお迎えして、初めて外国人による英語のプレゼンテーションの形で行なわれました。
登録コース学生5名を含む計18名の参加者は熱心に聴講し、講義終了後には英語での質疑応答が交わされました。
2013年11月25日月曜日
第103回支援センターセミナー開催のお知らせ
第103回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
■ 演 題: Global analysis of long-range genomic interactions
that orchestrate lymphocyte cell fate
■ 演 者: Cornelis Murre
(Professor of Biological Sciences, University of California, San Diego)
■ 日 時: 平成25年12月9日(月)16:00〜17:00
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
It is established that chromatin domains or globules are localized in either
transcriptionally repressive or permissive compartments. Here we use genome-wide and computational strategies to characterize chromatin domains during B cell development. We find that domains in the transcriptionally permissive compartment are highly enriched for transcription factor occupancy, euchromatic epigenetic marks, and SINE elements whereas those in repressive compartments are primarily associated with LINE-rich regions. The transcriptionally permissive compartment spatially segregates into distinct sub-compartments, enriched for either H3K27me3 or H3K4me2. We identify distinct classes of anchors, including CTCF and E2A, which act at different length scales and are closely associated with intra-domain and/or inter-domain interactions. We find that relocation of chromatin domains during developmental progression is closely linked with changes in lineage-specific programs of gene expression and large-scale remodeling of chromatin topology. We propose that the repositioning of chromatin domains and changes in domain topology underpin the mechanism by which a B-lineage specific program of gene expression is established.
Murre博士は、抗体遺伝子エンハンサーに結合するE2A転写因子を発見し、E2Aに存在するHelix-Loop-Helixドメインを始めて同定されました。以来、E2Aとその抑制因子であるId等による血球分化の研究で世界をリードして来られました。今回は、高次染色体構造変化によるB細胞の分化制御について、最新の知見をわかりやすく紹介していただきます。
参考文献:Cell 133: 265, 2008, Nat. Immunol. 12: 992, 2011, Nat. Immunol. 13: 1196, 2012
連絡先:生化学・分子生物学講座 分子生理化学部門 縣 保年(内線2156)
◆このセミナーは生化学・分子生物学講座 分子生理化学部門・実験実習支援センターの共催で開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第103回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
■ 演 題: Global analysis of long-range genomic interactions
that orchestrate lymphocyte cell fate
■ 演 者: Cornelis Murre
(Professor of Biological Sciences, University of California, San Diego)
■ 日 時: 平成25年12月9日(月)16:00〜17:00
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
It is established that chromatin domains or globules are localized in either
transcriptionally repressive or permissive compartments. Here we use genome-wide and computational strategies to characterize chromatin domains during B cell development. We find that domains in the transcriptionally permissive compartment are highly enriched for transcription factor occupancy, euchromatic epigenetic marks, and SINE elements whereas those in repressive compartments are primarily associated with LINE-rich regions. The transcriptionally permissive compartment spatially segregates into distinct sub-compartments, enriched for either H3K27me3 or H3K4me2. We identify distinct classes of anchors, including CTCF and E2A, which act at different length scales and are closely associated with intra-domain and/or inter-domain interactions. We find that relocation of chromatin domains during developmental progression is closely linked with changes in lineage-specific programs of gene expression and large-scale remodeling of chromatin topology. We propose that the repositioning of chromatin domains and changes in domain topology underpin the mechanism by which a B-lineage specific program of gene expression is established.
Murre博士は、抗体遺伝子エンハンサーに結合するE2A転写因子を発見し、E2Aに存在するHelix-Loop-Helixドメインを始めて同定されました。以来、E2Aとその抑制因子であるId等による血球分化の研究で世界をリードして来られました。今回は、高次染色体構造変化によるB細胞の分化制御について、最新の知見をわかりやすく紹介していただきます。
参考文献:Cell 133: 265, 2008, Nat. Immunol. 12: 992, 2011, Nat. Immunol. 13: 1196, 2012
連絡先:生化学・分子生物学講座 分子生理化学部門 縣 保年(内線2156)
◆このセミナーは生化学・分子生物学講座 分子生理化学部門・実験実習支援センターの共催で開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第103回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
2013年11月20日水曜日
第102回支援センターセミナー開催のお知らせ
第102回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
■ 演 題: 質量分析を利用したアセチルコリン局在の可視化について
■ 演 者: 矢尾 育子(浜松医科大学メディカルフォトニクス研究センター、
基盤光医学研究部門 光イメージング研究室准教授)
■ 日 時: 平成25年12月3日(火)17:30~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
神経伝達物質は神経シナプス間の情報伝達を担う。主要な神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンは、副交感神経や運動神経に働きかけ、学習・記憶、睡眠などにも深く関わっている。パーキンソン病やアルツハイマー病などにおいても、アセチルコリンの存在量が症状に大きく関わると考えられている。
我々は、神経活動状態や疾患の病態メカニズムを理解する目的で、組織内のアセチルコリン局在の可視化を試みた。従来の検出方法では、アセチルコリンの受容体や分解酵素に対する抗体を用いた間接的な手法が一般的であったが、今回我々はアセチルコリンそのものを直接検出する手法として質量分析(mass spectrometry; MS)を利用する「質量分析イメージング法」を用いた。質量分析イメージング法は、二次元的に質量分析を行い、得られた質量分布を再構築し、画像化する手法である。組織切片上でレーザーを走査しながら直接各点の質量スペクトルを得ることで、物質の質量情報と位置情報の同時取得が可能となる。
脊髄および脳切片の質量分析イメージング画像から、アセチルコリンは脊髄前角においてはコリン作動性運動神経細胞の細胞体、脊髄後角および脳では神経終末に多く検出されていることを確認した。さらに、本研究で直接検出された神経伝達物質の局在は、他の間接的手法で検出された過去の報告と比較し整合性があるものであった。特に分解酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の産生細胞の局在と一致したことから、質量顕微鏡法で検出されたものは神経終末に局在するアセチルコリンであることが示唆された。質量顕微鏡法はアセチルコリンをはじめとする神経伝達物質の組織内分布の可視化に有用と考えられる。
◆このセミナーは分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で
開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第102回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
■ 演 題: 質量分析を利用したアセチルコリン局在の可視化について
■ 演 者: 矢尾 育子(浜松医科大学メディカルフォトニクス研究センター、
基盤光医学研究部門 光イメージング研究室准教授)
■ 日 時: 平成25年12月3日(火)17:30~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
神経伝達物質は神経シナプス間の情報伝達を担う。主要な神経伝達物質のひとつであるアセチルコリンは、副交感神経や運動神経に働きかけ、学習・記憶、睡眠などにも深く関わっている。パーキンソン病やアルツハイマー病などにおいても、アセチルコリンの存在量が症状に大きく関わると考えられている。
我々は、神経活動状態や疾患の病態メカニズムを理解する目的で、組織内のアセチルコリン局在の可視化を試みた。従来の検出方法では、アセチルコリンの受容体や分解酵素に対する抗体を用いた間接的な手法が一般的であったが、今回我々はアセチルコリンそのものを直接検出する手法として質量分析(mass spectrometry; MS)を利用する「質量分析イメージング法」を用いた。質量分析イメージング法は、二次元的に質量分析を行い、得られた質量分布を再構築し、画像化する手法である。組織切片上でレーザーを走査しながら直接各点の質量スペクトルを得ることで、物質の質量情報と位置情報の同時取得が可能となる。
脊髄および脳切片の質量分析イメージング画像から、アセチルコリンは脊髄前角においてはコリン作動性運動神経細胞の細胞体、脊髄後角および脳では神経終末に多く検出されていることを確認した。さらに、本研究で直接検出された神経伝達物質の局在は、他の間接的手法で検出された過去の報告と比較し整合性があるものであった。特に分解酵素(アセチルコリンエステラーゼ)の産生細胞の局在と一致したことから、質量顕微鏡法で検出されたものは神経終末に局在するアセチルコリンであることが示唆された。質量顕微鏡法はアセチルコリンをはじめとする神経伝達物質の組織内分布の可視化に有用と考えられる。
◆このセミナーは分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で
開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第102回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
2013年11月19日火曜日
2013年11月1日金曜日
第101回支援センターセミナー開催のお知らせ
第101回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
■ 演 題: 認知症の最近の話題と課題
■ 演 者: 遠藤 英俊(国立長寿医療研究センター内科総合診療部長)
■ 日 時: 平成25年11月12日(火)17:00~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
認知症の最近の話題としては疫学調査の結果より、認知症の数が15%、
そしてMCIが13%を占めているということである。研究の立場からいえば、
MCI due to ADやpreclinical ADをどうやって早期診断するか、そして告知
を含めどのように対するかが最大のテーマである。その過程でリン酸化タ
ウの画像化が日本において可能になったとの報告もあり、今後の早期診断
の分野で注目されている。基礎的データを収集するという点ではNEW ADNI
研究も注目されている。今後さらに3年間の縦断的な研究の成果が待たれる。
また臨床ではどのようにアルツハイマー型認知症を早期診断し、どうよ
うに治療するかも重要な課題であり、今後認知症の人を「地域包括ケア」
の大前提のもとにどう手当てしていくかが問われている。また政策的には
オレンジプランが今年度より開始され、薬物ガイドランの作成や、病院に
おける医療従事者の研修も開始されているところである。本講座において
はこうした認知症のトピックスについて、紹介する予定である。
◆このセミナーは分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で
開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第101回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
■ 演 題: 認知症の最近の話題と課題
■ 演 者: 遠藤 英俊(国立長寿医療研究センター内科総合診療部長)
■ 日 時: 平成25年11月12日(火)17:00~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
認知症の最近の話題としては疫学調査の結果より、認知症の数が15%、
そしてMCIが13%を占めているということである。研究の立場からいえば、
MCI due to ADやpreclinical ADをどうやって早期診断するか、そして告知
を含めどのように対するかが最大のテーマである。その過程でリン酸化タ
ウの画像化が日本において可能になったとの報告もあり、今後の早期診断
の分野で注目されている。基礎的データを収集するという点ではNEW ADNI
研究も注目されている。今後さらに3年間の縦断的な研究の成果が待たれる。
また臨床ではどのようにアルツハイマー型認知症を早期診断し、どうよ
うに治療するかも重要な課題であり、今後認知症の人を「地域包括ケア」
の大前提のもとにどう手当てしていくかが問われている。また政策的には
オレンジプランが今年度より開始され、薬物ガイドランの作成や、病院に
おける医療従事者の研修も開始されているところである。本講座において
はこうした認知症のトピックスについて、紹介する予定である。
◆このセミナーは分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で
開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第101回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
2013年10月29日火曜日
第3回4大学コンソーシアム合同リトリートのご案内
第3回4大学コンソーシアム合同リトリート(案)
日時:平成25年11月30日(土)-12月1日(日)の1泊2日
場所:ホテルプラザ神戸 (旧ホテルプラザ六甲アイランド)
〒658-0032 神戸市東灘区向洋町2丁目9番1号
tel:078-846-5455
参加費、宿泊費:MD研究者育成コース負担予定
≪11/30(土)≫
12:00 受付開始
13:00 開会式
開会挨拶 10分
学生教員紹介 40分(各大学10分×4)
諸注意、伝達事項 10分
14:00 休憩
14:15 ポスターセッション1
15:00 休憩
15:15 学生口頭発表(20分×3人)
※(データなどのある研究発表とし、大学を限らず3人募集します。)
16:15 休憩
16:30 講演1 神戸理化学研究所 上田泰己先生
17:30 休憩
17:45 ポスターセッション2
18:30 休憩
18:45 夕食
20:30 討論セッション
(「留学」などテーマを絞り、5分程度の話題提供(口頭発表)やディスカッションなどを行いますが、詳細は未定です。)
21:30 解散、懇親会
≪12/1(日)≫
9:00 学生発表(15分×4)
10:00 休憩
10:15 講演2 大阪大学 仲野徹先生
11:15 休憩
11:30 討論セッション 12:30 閉会式
12:45 解散
日時:平成25年11月30日(土)-12月1日(日)の1泊2日
場所:ホテルプラザ神戸 (旧ホテルプラザ六甲アイランド)
〒658-0032 神戸市東灘区向洋町2丁目9番1号
tel:078-846-5455
参加費、宿泊費:MD研究者育成コース負担予定
≪11/30(土)≫
12:00 受付開始
13:00 開会式
開会挨拶 10分
学生教員紹介 40分(各大学10分×4)
諸注意、伝達事項 10分
14:00 休憩
14:15 ポスターセッション1
15:00 休憩
15:15 学生口頭発表(20分×3人)
※(データなどのある研究発表とし、大学を限らず3人募集します。)
16:15 休憩
16:30 講演1 神戸理化学研究所 上田泰己先生
17:30 休憩
17:45 ポスターセッション2
18:30 休憩
18:45 夕食
20:30 討論セッション
(「留学」などテーマを絞り、5分程度の話題提供(口頭発表)やディスカッションなどを行いますが、詳細は未定です。)
21:30 解散、懇親会
≪12/1(日)≫
9:00 学生発表(15分×4)
10:00 休憩
10:15 講演2 大阪大学 仲野徹先生
11:15 休憩
11:30 討論セッション 12:30 閉会式
12:45 解散
2013年10月23日水曜日
第4回研究医養成コースセミナー開催のお知らせ
次回の研究医養成コースセミナーは、米国Vanderbilt大学からPeng先生をお迎えして、初めて外国人による英語のプレゼンテーションの形で行なわれる予定です。Peng先生は中国出身で、約10年前に本学の大学院で医学博士の学位を取得され、その後国立がんセンターを経て渡米され、Vanderbilt大学でがんのepigenetics研究の最前線で活躍中です。今回は、低学年の学生にも分かるように、がんにおいてepigeneticな変化を研究することの意味について、語ってもらうよう、お願いしています。是非多数参加してください。いつものようにランチ付きです!
日 時:11月20日(水)12時~
場 所:小教室
演 題:Epigenetic alterations in Cancer:Basic principles and applications
演 者:Dun-Fa Peng, MD, PhD, Research Instructor, Surgical Oncology Research, Vanderbilt University Medical Center
内 容:
Abstract: Cancers have traditionally been considered as genetic disorders that are driven by stepwise accumulation of genetic alterations; such as gene mutation, deletion, insertion, fusion, copy number alteration, chromosomal instability etc. However, recent studies have added epigenetic alterations in the initiation and progression of tumor by deregulating gene expression. Epigenetics is referred as stably heritable phenotype resulting from changes in a chromosome without alterations in the DNA sequence; including DNA methylation, histone modifications, nucleosome remodeling as well as small non-coding regulatory RNAs . And the interplay between genetic and epigenetic alterations actually occurs through the carcinogenesis process. I will briefly introduce the basic concepts of genetics and epigenetics, the major genetic and epigenetic alterations in cancers and the common technologies available for studying these alterations. I will also give some experimental examples that I have done during the past years to discuss the possible application in research and clinical practice.
日 時:11月20日(水)12時~
場 所:小教室
演 題:Epigenetic alterations in Cancer:Basic principles and applications
演 者:Dun-Fa Peng, MD, PhD, Research Instructor, Surgical Oncology Research, Vanderbilt University Medical Center
内 容:
Abstract: Cancers have traditionally been considered as genetic disorders that are driven by stepwise accumulation of genetic alterations; such as gene mutation, deletion, insertion, fusion, copy number alteration, chromosomal instability etc. However, recent studies have added epigenetic alterations in the initiation and progression of tumor by deregulating gene expression. Epigenetics is referred as stably heritable phenotype resulting from changes in a chromosome without alterations in the DNA sequence; including DNA methylation, histone modifications, nucleosome remodeling as well as small non-coding regulatory RNAs . And the interplay between genetic and epigenetic alterations actually occurs through the carcinogenesis process. I will briefly introduce the basic concepts of genetics and epigenetics, the major genetic and epigenetic alterations in cancers and the common technologies available for studying these alterations. I will also give some experimental examples that I have done during the past years to discuss the possible application in research and clinical practice.
2013年10月17日木曜日
第100回支援センターセミナー開催のお知らせ
第100回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
■ 演 題: 第19回解剖学セミナー
「グリア細胞による神経回路恒常性維持機構とその破綻による疾患」
■ 演 者: 和氣 弘明(自然科学研究機構 基礎生物学研究所)
■ 日 時: 平成25年10月24日(木)16:30~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
複雑に多様化する現代社会において、情動・認知といった高次脳機能に障害を
呈する精神・神経疾患の病態解明、治療法の開発が早急に求められている。
精神・神経疾患は神経回路の情報処理の異常を主因とする。これまで神経細胞
における多様な遺伝子異常が報告されその遺伝学的な背景は精力的に研究が進
められてきた。しかしながらその神経回路基盤はいまだはっきりとしない。
近年、光学イメージング技術の発達から神経回路の恒常性を維持するグリア細
胞の役割に注目が集まっている。この最新の光学技術を用いてこれまでみえて
こなかったグリア細胞の生理的な役割が見えてくるようになり、さらにその神
経回路への恒常性への寄与そしてその破綻による疾患といった観点から様々な
研究が進められている。本セミナーでは特に2種類のグリア細胞について話を
進める。すなわちオリゴデンドロサイトは神経活動依存性に髄鞘化を制御する
ことにより、さらにミクログリアはシナプス活動をモニターしその数を制御す
ることで神経回路の恒常性に寄与することがしられてきているため、それらの
分子メカニズムまたその破綻による疾患の可能性についても言及したい。
◆このセミナーは解剖学講座・実験実習支援センターの共催で開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第100回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
■ 演 題: 第19回解剖学セミナー
「グリア細胞による神経回路恒常性維持機構とその破綻による疾患」
■ 演 者: 和氣 弘明(自然科学研究機構 基礎生物学研究所)
■ 日 時: 平成25年10月24日(木)16:30~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
複雑に多様化する現代社会において、情動・認知といった高次脳機能に障害を
呈する精神・神経疾患の病態解明、治療法の開発が早急に求められている。
精神・神経疾患は神経回路の情報処理の異常を主因とする。これまで神経細胞
における多様な遺伝子異常が報告されその遺伝学的な背景は精力的に研究が進
められてきた。しかしながらその神経回路基盤はいまだはっきりとしない。
近年、光学イメージング技術の発達から神経回路の恒常性を維持するグリア細
胞の役割に注目が集まっている。この最新の光学技術を用いてこれまでみえて
こなかったグリア細胞の生理的な役割が見えてくるようになり、さらにその神
経回路への恒常性への寄与そしてその破綻による疾患といった観点から様々な
研究が進められている。本セミナーでは特に2種類のグリア細胞について話を
進める。すなわちオリゴデンドロサイトは神経活動依存性に髄鞘化を制御する
ことにより、さらにミクログリアはシナプス活動をモニターしその数を制御す
ることで神経回路の恒常性に寄与することがしられてきているため、それらの
分子メカニズムまたその破綻による疾患の可能性についても言及したい。
◆このセミナーは解剖学講座・実験実習支援センターの共催で開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第100回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。
2013年10月10日木曜日
学士編入の新入生に対する研究医コースの説明会を行いました
10月8日の5限目に、A講義室で「学士編入の新入生に対する研究医コースの説明
会」を行ないました。12名の新入生が参加し、コースの世話人の教授からの説明
の後、実際に活動している学生からも活動紹介があり、活発な質疑応答が行なわ
れました。
まず、医療人育成教育研究センター学部教育部門長で生理学講座の松浦教授から
このコースの趣旨について簡単なイントロダクションがあり、続いてコースの概
要の説明が解剖学講座の宇田川教授からありました。その後、「研究医コースの
すすめ」と題して、生理学講座の等教授と生化学・分子生物学講座の扇田教授か
らそれぞれの部門での研究の簡単な紹介があり、続いて2年生の森永君、4年生
の原澤君、3年生の金子君から、どのように研究とかかわるようになったのか、
そのきっかけや、専門課程の勉強をする際の心構え、クラブとの掛け持ちやアル
バイトをしながらでも研究を続けている現状、他学との研究交流の様子が、写真
を交えて語られ、研究サークルの紹介もされ、新入生から多くの質問がありまし
た。
次に、コースの世話人代表の杉原教授から分子医科学専攻と、法医学・病理学・
公衆衛生学専攻との違いと研究医コースwebsiteの見方について説明があり、他
学の同様のコースに比べて自由度が高く、いつ研究に出会っても入り口が準備さ
れていること、様々なサポートを利用できることが紹介されました。最後に簡単
なアンケートが配布・回収され、18時過ぎに終了しました。
会」を行ないました。12名の新入生が参加し、コースの世話人の教授からの説明
の後、実際に活動している学生からも活動紹介があり、活発な質疑応答が行なわ
れました。
まず、医療人育成教育研究センター学部教育部門長で生理学講座の松浦教授から
このコースの趣旨について簡単なイントロダクションがあり、続いてコースの概
要の説明が解剖学講座の宇田川教授からありました。その後、「研究医コースの
すすめ」と題して、生理学講座の等教授と生化学・分子生物学講座の扇田教授か
らそれぞれの部門での研究の簡単な紹介があり、続いて2年生の森永君、4年生
の原澤君、3年生の金子君から、どのように研究とかかわるようになったのか、
そのきっかけや、専門課程の勉強をする際の心構え、クラブとの掛け持ちやアル
バイトをしながらでも研究を続けている現状、他学との研究交流の様子が、写真
を交えて語られ、研究サークルの紹介もされ、新入生から多くの質問がありまし
た。
次に、コースの世話人代表の杉原教授から分子医科学専攻と、法医学・病理学・
公衆衛生学専攻との違いと研究医コースwebsiteの見方について説明があり、他
学の同様のコースに比べて自由度が高く、いつ研究に出会っても入り口が準備さ
れていること、様々なサポートを利用できることが紹介されました。最後に簡単
なアンケートが配布・回収され、18時過ぎに終了しました。
2013年10月8日火曜日
第1回技術セミナーを開催しました。
9月24日より1週間、”実験実習セミナー”と称しまして、分子生物学の基
本的技術に触れてもらいました。内容は、DNAベクターの大腸菌へのトランスフ
ォーム、液体培地を用いた培養、ミニプレップ、制限酵素とPCRでの確認、アガ
ロースゲルでの電気泳動、培養細胞へのトランスフェクション、そして顕微鏡を
用いてベクターのGFPの蛍光を観察しました。これらの実験は、基本的な分子生
物学実験のエッセンスを含んでいます。参加者は1回生から4回生までの8人。
経験がある人も無い人も、皆、GFPの蛍光発現に成功しました。
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