第101回支援センターセミナーを、下記の通り開催致します。
■ 演 題: 認知症の最近の話題と課題
■ 演 者: 遠藤 英俊(国立長寿医療研究センター内科総合診療部長)
■ 日 時: 平成25年11月12日(火)17:00~
■ 場 所: 基礎研究棟2階 教職員ロビー
<講演要旨>
認知症の最近の話題としては疫学調査の結果より、認知症の数が15%、
そしてMCIが13%を占めているということである。研究の立場からいえば、
MCI due to ADやpreclinical ADをどうやって早期診断するか、そして告知
を含めどのように対するかが最大のテーマである。その過程でリン酸化タ
ウの画像化が日本において可能になったとの報告もあり、今後の早期診断
の分野で注目されている。基礎的データを収集するという点ではNEW ADNI
研究も注目されている。今後さらに3年間の縦断的な研究の成果が待たれる。
また臨床ではどのようにアルツハイマー型認知症を早期診断し、どうよ
うに治療するかも重要な課題であり、今後認知症の人を「地域包括ケア」
の大前提のもとにどう手当てしていくかが問われている。また政策的には
オレンジプランが今年度より開始され、薬物ガイドランの作成や、病院に
おける医療従事者の研修も開始されているところである。本講座において
はこうした認知症のトピックスについて、紹介する予定である。
◆このセミナーは分子神経科学研究センター・実験実習支援センターの共催で
開催いたします。
◆このセミナーは大学院博士課程の講義として認定されています。
※「第101回支援センターセミナー開催のお知らせ」より転載。