第93回日本生理学会大会(http://seiri93.umin.jp/)において、生理学講座統合臓器生理学部門の小山准教授のポスター(2P-106:"The effects of maternal separation during or after SHRP on the fear-related behavior in the adult mice")の共同演者として、第三学年の山下友桂子さんと第一学年の中路景太さんが学会発表を行いました。
2016年3月25日金曜日
2016年3月17日木曜日
第22回コースミーティングを開催しました。
演題:これまでの経歴と現在の研究~ゲノム編集技術を用いたγセクレターゼ機能解析~
神経難病研究センター 分子神経病理学部門
森田 修平(第3学年)
①
末梢神経とCharcot-Marie-Tooth病
2011年まで在籍していた前大学では、遺伝性ニューロパチーであるシャルコー・マリー・トゥース(CMT)病の研究を行っていた。CMTは様々な原因遺伝子が報告されており、本研究では脱髄型CMT病の原因遺伝子産物である”SIMPLE”タンパクを対象としSIMPLEの機能解析および変異による病態形成メカニズムの解明を目的として様々な解析を行った。その結果、変異による細胞内局在の変化や細胞内凝集体の形成が観察することができた。また、マウス坐骨神経挫滅モデルでは軸索の修復過程にSIMPLEの発現レベルが一過性に上昇することも見出し、SIMPLEがミエリン鞘の恒常性の維持や修復過程に関わっていることが示唆された。
②
CRISPRによるγセクレターゼ関連タンパクノックアウト細胞の作製
現在所属している研究室では、アルツハイマー病をテーマとして研究に取り組んでいる。中でも、アルツハイマー病の病態形成に関わるアミロイドβの前駆体切断酵素であるγセクレターゼに注目し、γセクレターゼ複合体を形成するタンパク質や酵素活性を調節するタンパク質を対象としている。私は今回、ゲノム編集技術であるCRISPR/Cas9を用いて、培養細胞のγセクレターゼ関連遺伝子のノックアウトを試みた。その結果、いくつかの因子において、ウェスタンブロットで特異的バンドが消失したノックアウト細胞株を得ることができた。今後は、今回習得したゲノム編集の手技やノックアウト細胞を活用して更なる研究を重ねていきたい。
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